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医療的ケア児の支援① 〜教育の視点から〜

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今回は医療的ケア児を地域で支援していくために、教育の視点からの現状と課題についてまとめています。

 

医療的ケア児の教育における問題ってどんな問題があるの?

 

 

医療技術は以前と比べると、進歩していっています。しかし、その背景には人工呼吸器や胃ろう等を使用し、痰の吸引や経管栄養等の医療的ケアが日常的に必要な児童が増加しているという問題がありました。

特別支援学校だけでなく、小・中学校においても医療的ケア児が通っている現状もあります(文部科学省「平成29年度特別支援学校等の医療的ケアに関する調査結果について」)。

特別支援学校や重症心身障害児施設の空きがほとんどなく、年々増加している医療的ケア児の通う場所が小・中学校にまで広がってきていることが問題として挙げられます。

 

学校における医療的ケア児の教育の問題

 

学校本来のあり方は「児童生徒等が集い、人と人との触れ合いにより人格の形成がなされる場であり、学校における教育活動を行う上では、医療的ケアの有無にかかわらず、児童生徒とうの安全の確保の保障」が前提となります。

学校は医療的ケア児を受け入れるにあたり、支援体制の整備をしなければなりません。

普通学級の生徒が大半の小中学校においてはまだ医療的ケア児の支援体制が整備されていない学校が多いのが現状です。

 

 

学校が医療的ケア児を受け入れるケース

公立:特別支援学校の空きがないため、入学を受け入れるケース

私立:学校運営のために生徒の確保が急がれるため、医療的ケア児の受け入れを視野に入れているケース

 

 

自宅学習における医療的ケア児の教育の問題

 

教育の方法は多様化しているため、自宅での学習も可能ですが、自宅学習では学校に通うことで得ることのできる人と人との触れ合いによる人格の形成が保障されないため、医療的ケア児の今後の発達・療育の側面から遅滞が見られる可能性があります。

 

実際に教育の場に医療的ケア児を受け入れるとしたら、どんな課題があるの?

 

医療的ケア児は車椅子を利用する児童だけでなく、歩いたり、活発に動くことが可能な児童も多く、1人1人の医療的ケアの状態や教育的ニーズに応じた指導が教育には求められます。

大きな課題として挙げられるのは「医療的ケア児の安全の確保」です。

安全を確保するために、教育の場でどんな支援を行うのか示す必要があります。そのために、教育の場における医療的ケアに関わる関係者の役割に関する整備が必要です。

 

 

関係者・関係機関は以下の通りです。

・教育委員会

・校長・教頭・学年主任

・看護師

・全ての教職員

・養護教諭

・学校医、医療的ケア指導医

・主治医

・保護者

 

関連記事:教育における医療的ケアの各機関、関係者の役割

 

こういった役割の整備は学校内だけではなく、児童発達支援・放課後等児童デイサービス等に医療的ケア児を受け入れる際の支援体制の整備に応用できるものですので、事業者の方にも理解して頂きたい内容となっております。

下記のガイドラインによくまとまって掲載されていますので、合わせて目を通すと、理解も深まります。

 

参考:「医療的なケアが必要な子どもへの支援体制に関する調査研究を実施し、保育所で医療的ケア児を受入にあたるガイドライン」(みずほ情報総研株式会社)

参照:「学校における医療的ケアの実施に関する検討会議」の最終まとめ(案)

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